ヨガで心をととのえるシリーズ⑪
こんにちは、アイメンテ神田本店の富澤です。
ヨガの本来の目的は、心と体、魂が繋がっている状態にして「悟り」を開くことです。
この悟りを目指すために、賢者パタンジャリ先生は「ヨガ・スートラ」というヨガの教科書の中でヨガを8つのステップに分けました。
それが「ヨガの八支則」(サンスクリット語で8本の枝を意味し、ヨガを実修するための8つの段階・行法を示したものです)
その「八支則」の中の一つ目に、ヤマ=禁戒(きんかい)日常生活でやらない方が良いこと、というのが有ります。その中の一つに今日はフォーカスしてみます。
*アパリグラハ(Aparigraha)/不貪
貪欲さを捨てること。次から次へと湧き起こる、尽きることのない欲望に身を任せない。何かを必要以上に所有しない。執着しないことを指します。その時に必要だったら使い、いらなくなったら捨てればよいということです。
皆さんの持ち物はどうでしょうか
例えば洋服、クローゼットの中には沢山の服がギュウギュウに詰め込まれ、何処に何が入っているか分からなくなってはいないでしょうか。着たいと思ったものが直ぐに見つからず、仕方なく目に留まったものを着たり、買ったことすら忘れてタグが付いたままの状態で保管されていたり。
新しい服を買ったは良いけど、実は同じ様な服を何着も持っていたり。必要以上に所有すると、やがてそれは執着へと変わります。
快適に生きていくためには物を必要以上に求めない、そして、その時の自分に合わないと思ったものは手放すことも大切です。実は手放すこと、スペースを作ることで新しいものが入ってくるのです。
では物以外のことではどうでしょうか
心の引き出しの中にあるこだわりの感情やつらいことや悲しいこと、思い出さなくても良いはずなのについ掘り起こしてそこに囚われたりすることはないでしょうか。
過去の人や思い出は変えることは出来ないし、手が届くこともありません。ならば取っておかずに手放せばよいのです。
今迄は大切だと思っていた人、ものでも時と共に変化することもあるのです。過去が苦しみになるようであるなら、必要以上に貪って溜め込まないこと、アパリグラハを実践すると、外の物質世界に囚われることがなくなり、自らが満足感で満ち溢れます。
いつでも素敵なものごとを自分の中に受け入れられるよう、常に風通しの良い環境と心を保っていたいですね。
富澤