ヨガで心をととのえるシリーズ⑩
こんにちは、アイメンテ神田本店の富澤です。
ヨガの本来の目的は、心と体、魂が繋がっている状態にして「悟り」を開くことです。
この悟りを目指すために、賢者パタンジャリ先生は「ヨガ・スートラ」というヨガの教科書の中でヨガを8つのステップに分けました。
それが「ヨガの八支則」(サンスクリット語で8本の枝を意味し、ヨガを実修するための8つの段階・行法を示したものです)
その「八支則」の中の2つ目に、ニヤマ=歓戒(かんかい)日常生活で行った方が良いこと、というのが有ります。その中の一つに今日はフォーカスしてみます。
*シャウチャ(Saucha)/清浄
自分の身体と心をいつもきれいな状態に保つこと。他人に不快感を与えないように身だしなみを整えることが大切。
そして、身の回りの空間をに清潔に保つことも含まれています。また、心の清浄さのために、嫉妬や嫌悪と言ったネガティブな感情と思考を排除するように心がける必要もあるかもしれません。
私たちは脳が実際にものを感じる状態を作り出していますから、汚い、悪い情報ばかりを受け取っていると、脳は汚い情報を整理する場所になります。
反対に、気持ちのいい場所へ行ったり、いい話を聞いたり、素敵なものを見たりすると、脳は心地よい情報を受け取り、きれいな情報を整理する場所になります。
汚い場所で汚いものばかりに触れる生活をしていると、きれいな感情がなかなか浮かばなくなります。反対に、身の回りを清潔にし、整った環境で暮らしていれば、心に浮かぶ感情も浄化され、自然と整った穏やかな気持ちが保てるようになります。
神社やお寺など、神聖な場所に行くと、心が落ち着き、清められたように感じます。
逆に暴力的なシーンばかりの映画や、憎しみを持ち続けると気持ちがささくれだったりしないでしょうか。
清潔や整理整頓を心がけることで、神社やお寺、お祈りの場所などにいるときと同じような清浄な状態が作れるのです。
ところで、都会の、素敵なお店が並んでいる町のショーウィンドゥを覗くと《欲しいなぁ》と心が動き、《お金は必要だわ》と思います。ところが、大自然の中で数日過ごしたり、雄大な景色に包まれている時は《お金がなくても幸せだな》と感じもします。
私達は周りの情報や環境によって色々な感情を持ちます。その時々に左右されます。
でも、出来れば常にきれいで心地よい感情を持っていられたら良いですよね。そのためには、目に入る場所を清潔に保つこと、そうする事で気持ちが前向きに、明るくなったりするのです。
ご自身が日頃よくいる場所、リビングや勉強部屋、仕事をしている場所をきれいに掃除し、整えてみませんか。きっと、心にも変化が訪れるはずです。
さあ、私も今日帰宅したら自室の空間を少し整えなきゃ。
富澤