ヨガで心をととのえるシリーズ⑯

こんにちはクォンタムアイ 東京 のみなもです。

現代の私たちにとても馴染みのあるヨガですが、

その教えはヒンドゥ教徒の間で最も敬われている聖典の1つ、「バガヴァット・ギーター」から数多く引用されています。

 

約2000年前に成立されたとされるヨガの根本経典「バガヴァッド・ギーター」、サンスクリット語でバガヴァットは神、ギーターは詩とされますがバガヴァット・ギーターには、私たちの人生をより素晴らしいものにしてくれる古代賢者のさまざまな智恵が記されています。

欲望、怒り、貪欲。これは自己を破滅させる、三種の地獄の門である。それ故、この三つを捨てるべきである。

『バガヴァット・ギーター』16章21節

バガヴァッド・ギーターには自分自身の写し鏡と言われるクリシュナという神様が登場しますが、このクリシュナは、苦しみの原因は3つあると説いています。

欲望: 強く快楽を求める心

怒り: 他者に攻撃的になる心。

貪欲:常に求め続けて、いつまで経っても満たされない心。

更に、もっともっと欲しいと望むことは、逆に言えば、今満たされていない(=幸せでない)という自分にフォーカスするということです。物質的な快楽を求める心は、人を騙したり、傷つけたりという間違った方法ででも欲望を叶えようとする行動の原動力にもなりかねません。

怒りは破滅に直結しています。他人を敵だと思う、コントロールしようと思うと怒りの感情が増幅します。ですが本当の自分の敵は自分しかいないのです。

怒りの感情との向き合い方

私の話をしますね。

娘がまだ幼かった頃です。

大人しい素直な良い子、というよりは自我のはっきりした活発な子というタイプの子供だったので時には意見がぶつかり、言い争いをしました。

私の気持ちに余裕がある時は何も問題はないのですが、疲れていてそうではない時もありました。

そんな時、怒りの感情に任せて言葉を発すると、娘も呼応して怒りをぶつけて来ます。怒りというのは一度爆発すると収めるのが中々難しい。

収集がつかないところまで爆発させ続け、疲労困憊する。子供は大人と違って純粋な心を持っていますから、こちら側の想い、感情を素直に受け取りダイレクトに反応します。ある意味自分の写し鏡、正にクリシュナ神です。

そしてそんな時は後に後悔が残るだけでした。

勿論その後、少し頭を冷やして冷静になったタイミングで、きちんと関係を修復することは怠りませんでしたが。

 

苦しみの原因となる心の働きは、最も手放すべきものですね。

                                              富澤

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