ヨガで心をととのえるシリーズ⑳
こんにちはクォンタムアイ 東京 のみなもです。
ヨガの本来の目的は、心と体、魂が繋がっている状態にして「悟り」を開くことです。
この悟りを目指すために、賢者パタンジャリ先生は《ヨーガ・スートラ》というヨガの教科書を書かれました。
《プラティパクシャバーバナ》
否定的想念によって撹乱された時は反対の肯定的想念が念想されるべきである。それが《プラティパクシャバーバナ》である。
簡単に言うと、ポジティブシンキング、否定的に物事を捉えそうになった時は、反対の肯定的な部分を見つめなさい、ということです。今から数千年も前の時代にポジティブシンキングという概念が有ったことは、驚きに値しますが、それ程人々はネガティブな思考に陥りやすかったという事の裏返しかもしれませんね。
天気予報の影響⛅
私の話をしますね。
朝起きて天気が良いと今日一日気分が上がる、逆に降っていると気分が落ち込む、憂鬱になるということはないでしょうか?
私も、前の晩の天気予報で雨らしい、そして朝起きて土砂降りの雨だったりすると、今日は出掛けたくないな、気分が落ち込む。というのも、駅迄は自転車で通勤しているので、雨が降るとどうしても気分が落ち込むのですね。まず、リュックが濡れない様にカッパの中に背負うので、荷物をなるべくコンパクトにしないとなりません。それとは別に手で持つ小さなバッグは濡れない様にスーパーのビニール袋等に入れてハンドルに引っ掛けます。カッパを脱いだ後の為に傘も反対のハンドルに引っ掛け持参。そんな風に結構大掛かりになるので、雨の日はどうしても憂鬱になりがちです。
そして先日、やはり朝から雨の日がありました。
雨でも基本自転車通勤が日常ですので、雨の日仕様の出立で駅に向かいました。その日は結構な本降りで、走っているとカッパのフードから雫が滴り落ちるほどでした。駐輪場に自転車を停め、ジムまで徒歩5分ほど、駅近のジムに着いたら、電車に乗る前に一旦着替えるつもりのスパッツもかなりびしょ濡れでした。びしょ濡れのカッパを脱いで中で着替えようとした時、なんと、携帯を忘れて来たのに気が付きました。
その日は仕事ではなく、自分の、趣味で都内のスタジオのレッスンを受けに行くつもりでした。なので真っ直ぐ自宅に戻っても良かったのですが少し考えて、やはり一旦戻って、携帯を取って来よう!と来た道を駐輪場まで歩いて戻りました。
来た時よりも更に道は長く感じます。雨の日は路面も滑るのでハンドルを握る手もいつもより力が入ります。道路は片側1車線、道幅も太くはないので、スピードが出ている大きめのトラックに追い越される時、水飛沫が脚にかかったりもします。レインブーツを履いてはいましたが、足首から入る雨で靴の中も濡れていました。
何で携帯を忘れたんだ、全くツイてない、何かの罰なのか、、黙々と自転車を漕ぎ続け、びしょ濡れを通り越してずぶ濡れになりながら自宅に到着。玄関を入ると娘がまだ自宅に居たので、一旦脱いだり拭いたりするよりはと、、娘にリビングの携帯と靴下を取ってもらい、そのまま蜻蛉返りの強行に出ました。空気はひんやりしていてもカッパは多少なりとも蒸れるので、じんわり汗もかき、その頃には中も外もびしょ濡れ状態でした。ハンドルをギュッと握り締め、2往復目の道をまた黙々と漕ぎ続けます。その頃にはもうカッパもレインブーツも用を足さない位に濡れていました。駅まで後1/3程となった時、何だか、もうどうでも良くなってしまいました。なのですがその瞬間、ふっと真逆のことが心に浮かびました。
ポジティブシンキング👍
頑張れる自分、ありがとう!!
どんな状況に陥っても、やりたい事に没頭出来るエネルギーと健康な身体がある事は感謝なんだ。頑張れる自分、ありがとう!
大きい声では言えませんが、数年後には還暦も迫りつつある年齢で、過酷な天候に負けずに行動している自分、ちょっと凄いんじゃない? 健康でエネルギー溢れる自分、大変有り難い、とても大切。そう思ったら雨の中、平気で自転車を乗り回している自分が素晴らしく思えて、握っているハンドルの力が少し緩んで肩の力もスッと抜けました。
その後の駅までの道は、雨の中、穏やかで満ち足りた気持ちで走る事が出来ました。
目の前に降り掛かる出来事は辛いものかもしれません。でもそれを捉える心が変われば,それは辛い出来事ではなくなったりもするのではないでしょうか。
その日は一日、実年齢以上に元気な、健康な自分に感謝して過ごす事が出来ました。
その日帰宅した時、娘に『ずぶ濡れの姿の勢いに押されて言えなかったけど、あまり無茶はしない方がいいよ』と注意されましたが、風邪を引く事もなく元気に翌日も出掛けていました。
目の前に降り掛かる出来事は辛いものかもしれません。でもそれを捉える心が変われば、それは辛い出来事ではなくなったりもするのではないでしょうか。
望まない、拒絶したい出来事が起きた時、難しいかもしれませんが、反対の側面を探してみませんか?
心がふわっと軽くなるかもしれませんね。
富澤