ヨガで心をととのえるシリーズ⑧
こんにちは、アイメンテ神田本店の富澤です。
ヨガの本来の目的は、心と体、魂が繋がっている状態にして「悟り」を開くことです。
この悟りを目指すために、賢者パタンジャリ先生は「ヨガ・スートラ」というヨガの教科書の中でヨガを8つのステップに分けました。
それが「ヨガの八支則」(サンスクリット語で8本の枝を意味し、ヨガを実修するための8つの段階・行法を示したものです)
その「八支則」の中の一つ目に、ヤマ=禁戒(きんかい)日常生活でやらない方が良いこと、というのが有ります。その中の一つに今日はフォーカスしてみます。
*アスティヤ(Asteya)/不盗
他人の物、時間、信頼、利益などを盗んではいけない、自己中心的な行動はやめなさいという教えです。約束の時間に遅刻したり、行列に割り込んだり、 相手の話をきちんと聞かずに遮って自分が話すことも他人の時間を盗んでいることとされます。
遅刻してはいけない、人の時間を奪ってはいけなと、頭ではわかってはいても知らないところで盗んでしまっている事はないでしょうか。
- 自分の都合で突然電話をかけ愚痴を話す。
- 待ち合わせ時間に遅刻をする。
- 自分で咀嚼出来ずにいるのに他者に質問を投げかける。
- 直前にキャンセルをしてしまう。
生活の中で起こる些細なことですが、全てアスティヤの教えに反するとされています。
人の時間を奪ってはいけない、1分1秒を大事にしないといけないと毎日毎日一生懸命に働き続けることは決して悪いことではないと思います。ですが、そこに心はこもっているでしょうか。目標の為、働き続ける中にご自身の心はあるでしょうか。
わずか一時間でも永遠の長さに感じられることもあれば、ほんの一瞬と思えることもあります。
時間を充実させ、1分1秒に愛を

そうする事がアスティヤに繋がるのだと思います。そして時には、その大切な時間を周囲と共有し、与える(=相手のために時間を使う)こともしてみませんか。
自己中心的な行動をやめることを意識してアスティヤを守っていると、いつか求めるものの方から自分に近づいて来てくれるとも言われています。
物やお金、地位、名声など、常に変化し続ける外の世界には真の幸福は無いのかもしれません。
もしかしたら、どのようなものごとにも、人間関係や楽しかった思い出さえも、執着しない状態でいることが真実の一つなのかもしれませんね。
富澤